太宰治　『母』　　　太宰治のお母さんではないようです。

皆様、ご機嫌いかがでしょうか。
本日は【100】バットを振りました。

太宰治の『母』を読みながら、
バットを振りました。

と言っても、太宰治のお母さんのことではないようです。

青空文庫より引用。

太宰治『母』

昭和20年の八月から
約1年3カ箇月ほど、
本州の北端の津軽の生家で、
いわゆる疎開生活をしていた
のであるが、そのあいだ私は、
ほとんど家の中にばかりいて、
旅行らしい旅行は、
いちども、しなかった。
いちど、津軽半島の日本海側の、
ある港町に遊びに行ったが、
それとて、
私の疎開していた町から
汽車で、せいぜい三、四時間の、
「外出」とでも言ったほうが
いいくらいの小旅行であった。
けれども私は、その港町の
或る旅館に一泊して、
哀話、にも似た
奇妙な事件に接したのである。
それを、書こう。

10行にして【言ってバットを振り】ました。1行3回ずつ。

津軽の生家で疎開生活をしていた。
その間、私は家の中にばかりいて、

旅行は、一度もしなかった。
いちど、津軽半島の日本海側の、

ある港町に遊びに行ったが、
「外出」とでも言ったほうが

いいくらいの小旅行であった。
けれども私は、その港町の

或る旅館に一泊して、
奇妙な事件に接したのである。