素振り文武両道

バットの素振りが11年で56万本を超えました。

文豪スイング38 『野球時代』

本日は120本バットを振りました。


野球のみならず、スポーツ、歌謡、演劇、演芸など、さらには観光も、宿泊、タクシー、飲食、カラオケ、も辛抱の時代です。

 

こういう物事が無くて、何がおもろいのでしょうか?

 


本日の文豪スイングは

『野球時代』 寺田寅彦 


我が国で野球が流行りだした頃のことが述べられています。

ということで、途中から1部抜粋して
読みながらバットを振りました。


「明治二十年代の事である。
《中略》
町はずれの草原や冬田の上で至るところにまね事の野球戦が流行した。
ベースには蓆の切れ端やぞうきんで用が足りた。
ボールがゴムまり、バットには手ごろの竹片がそこらの畑の垣根から容易に略奪された。
しかし、それでは物足りない連中は、母親をせびった小銭で近所の大工に頼んでいいかげんの棍棒を手にいれた。投網の錘をたたきつぶした鉛球を糸くずでたんねんに巻き固めたものを心とし鞣皮──それがなければネルやモンパ──のひょうたん形の片を二枚縫い合わせて手製のボールを造ることが流行した。
《中略》
しかしこの手造りのボールがバットの頭にカーンとくる手ごたえは今でも当時の健児らの「若かりし日」の夢の中からかなりリアルに響いてくるものの一つである。
《中略》
この思い出を書いている老書生の左手の薬指の第一関節が二十度ほど横に曲がってしまったのはその時代の記念である」


箇条書きにして、その文を読み5本バットを振りました。


明治二十年代の事である❺
草原や冬田の上で❺
まね事の野球戦が流行した❺
ベースには蓆の切れ端やぞうきんで❺
ボールがゴムまり❺
バットには手ごろの竹片が❺
畑の垣根から容易に略奪された❺
母親をせびった小銭で❺
いいかげんの棍棒を手にいれた。❺
投網の錘をたたきつぶした❺
鉛球を糸くずで巻き❺
ひょうたん形の片を❺
二枚縫い合わせて❺
手製のボールを造ること❺
薬指の第一関節が❺
二十度ほど横に曲がってしまった❺


で80本バットを振りました。


野球が面白くて仕方がない子供や若者が想像出来ます。

 

野球をする為に

 

竹を略奪し
お金をせびり
投網の錘をたたきつぶす

 

という悪事を働いた上に、

薬指の第一関節が曲がったというのです。

更にその事が「記念」となって称賛されているのです。


現代ではあり得ません。


それはそれは、約100年後にWBCで優勝するのも頷けます。


50過ぎでバットを振っている私も、他人の事は言えませんが。

 

最後に本日の素振りの内容です。


2020/04/19 素振りの本数 : 120 本
素振り収穫祭🎑
12:34 +20 本
🐉🐉龍角散
のどすっきりタブレット


14:46 +20 本
☕️☕️アサヒ ミンティア
コーヒー


18:25 +80 本
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文豪スイング