素振り文武両道

バットの素振りが11年10ヶ月で60万本を超えました。

文豪スイング88 夏目漱石『こころ』& 読書法

本日は100本バットを振りました。

こんばんは。

「文豪スイング」というのをしました。

文豪の文章を読みバットを振ります。

 

今日は夏なので夏目漱石を選びました。

 

太字部分だけ口にしてバットを5本ずつ振りました。

 

青空文庫より

『こころ』     夏目漱石  

上  先生と私

     一 

私はその人を常に

先生と呼んでいた。

 

だからここでもただ先生と書くだけで

本名は打ち明けない。

 

これは世間を憚かる遠慮というより

も、その方が

 

私にとって自然だからである。

私はその人の

 

記憶を呼び起すごとに、

すぐ

 

「先生」といいたくなる。

筆を執っても心持は同じ事である。よそ

 

よそしい

頭文字などはとても使う気にならない。 

 

私が先生と

知り合いになったのは鎌倉

 

である。その時私は

まだ若々しい書生であった。

 

暑中休暇を利用して海水浴に行った

友達からぜひ来い

 

という端書を受け取ったので、私は多少の金を工面して、

 

出掛ける事にした。

私は金の工面に二、三日を費やした。ところが私が

 

鎌倉に着いて三日と経たないうちに、

私を呼び寄せた

 

友達は、急に国元から帰れという電報

を受け取った。電報には

 

母が病気だからと

断ってあったけれども

 

友達はそれを信じなかった。

友達はかねてから国元にいる親た

    《後略》

 

それでは話は少し変わりますが、

ある読書方法について。

読書に限らず、話を聞いたり、指示されたりした時に、

何が見えるか?

これをハッキリさせた方が、事がうまく運ぶのでは、と思います、多分。


例えば、

「私は常にその人を先生と呼んで」

➡︎2人の人間が見えます


「本名は打ち明けない」
➡︎1人のシルエットが見えます


「私にとって自然だから」
➡︎なぜか屋久島が見えます


「記憶を呼び起すごとに」
➡︎脳が見えます

 

という感じでしょうか?


これが聞き手が上の空で、阪神ファンなら、どうなるか?

 

「その人を先生と呼ぶ」

➡︎バースのホームランが見えます。

 

「本名は打ち明けない」
➡︎掛布のホームランが見えます。

 

「私にとって自然」
➡︎岡田のホームランが見えます。

 

「記憶を呼び起こすごとに」
➡︎吉田監督の胴上げが見えます


これでは、社会が成り立たないのは当たり前。


したがってこれから読書する時は、

この

「何が見えるのか?読書法」

を実践していきたい所存です。

 

本日の素振りの概要

2020/08/23 素振りの本数 : 100 本
文武両道スイング📚

19:47 +70 本
📝📝📝📝📝 📝📝文豪スイング
『こころ』 夏目漱石

 

19:49 +10 本
😁「楽しい」連呼

 

19:50 +10 本
⛑「安全第一」連呼

 

19:51 +10 本
❄️早口言葉「除雪車除雪中」

 

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1912年9月13日(明治天皇大喪の礼の日)ウィキペディアより