俳句スイング 89 『俳句とはどういうものか』より

本日は100本バットを振りました。

皆様こんばんは。
いかがお過ごしでしょうか。

今日は俳句スイングです。難しいこと書いてます。

ここで言いたいことは、100本バットを振った、ということです。

高浜虚子さん著
『俳句とはどんなものか』の途中、青空文庫より抜粋です。

　春雨や人住て煙壁を洩る　蕪村

けむり、カベを洩る

【これで20スイング】

春雨が降っている。人が生活しており、煙がカベから洩れている

これはある家のことを詠んでます。
昔化け物が住んで荒れていたが、今は復旧してちゃんと人が生活している家がある。そんな家を詠んだ句です。

これは春の句ですが、高浜虚子さんは夏、秋、冬も作りました。

夏　夕立
　夕立や人住て煙壁を洩る
夕立は強烈ですぐ晴れて軽快すぎて、化け物の陰気さがなくなる。

秋　秋雨
　秋雨や人住て煙壁を洩る
秋雨は陰気ですが、化け物が住み続けているように見える。

冬　時雨（しぐれ）
　時雨るるや人住て煙壁を洩る
時雨も秋とほぼ同様

さて、蕪村さんの春雨はというと、
その炊煙は中に住む人の生活がを平和な豊かな心持をして外に洩れている、降っている雨も春の雨で、草木さえもその力で養ってゆかれるというような親しみのある雨である。